第179号 消費税増税景気低迷を回避する唯一の方法?

 お祭りムードの中、令和が始まった!
 平成時代はリーマンショックや東日本大震災など、あまりにも多くの出来事があり、まさに激動の暗黒時代といっても過言ではないだろう・・・。
 だから、令和は平和で豊かな時代になればいいと心から願うが、果たしてそうなるだろうか?

 私は、正直に言うと平成時代以上に厳しい時代になると思っている・・・。
 それは何だかんだ言って、消費税増税の影響だ。
 今年の10月からは消費税アップにかこつけて、今が最大のチャンスとばかりに値上げが押し寄せるだろう。

 まずは、乳製品や清涼飲料水など多くの飲料・食料品の値上げが始まっている。食料品などは、すべての世帯に影響が出る最も値上げしてはいけない商品であるが、これで人々の日々の生活に明らかに悪影響が出ることは必至だ。
 年明けの小麦粉の値上げを皮切りに、今年は様々な食料品の値上げがある。値上げ幅はさまざまだが、例えば食塩(500g)が税抜き72円から83円に約15%、ヨーグルトやペットボトルのお茶、アイスクリームも値上げされており、日々の食費支出に影響を与えることは想像に難くない。
 さらに、10月には消費税が8%から10%に上がる。仮に1ヶ月あたりの消費税増税対象となる支出を35万円(消費税8%分を含む)とした場合、消費税が一律2%アップしたとすると支出は約6,500円増えることになる。
 値上げによる影響を鑑みると、今までと全く同じ生活でも、支出が約6,500円以上増える計算になるのだ。

 値上げ分と増税くらいなら大丈夫そう、と思うかもしれないが、毎月それだけの支出を我慢することを想像してみよう。
 恐らく4人家族で月に1万円弱の影響は出るだろうから、家族の外食や趣味の習い事などに例えるとよいだろう。外食を減らしたり、趣味をあきらめたりすることになれば、人生の楽しみを少し奪われるといっても過言ではないだろう。
 また日々の負担は毎月、毎年の積み重ねだ。1年間で約8万円となり、さらに値上げ分も上乗せされるので、将来に向けてボディーブローのように家計を圧迫していくことは確実だ。

 もちろん、それを少しでも緩和させる策も講じられそうだ。
 私がかねてから訴えているように、現金を使わない社会がだんだんと浸透しつつあり、それを利用した還元策などである。
 例えばクレジットカードや電子マネーでの購入など、キャッシュレス決済にはポイント還元される予定(消費税率の引き上げ後9ヶ月間)だし、飲食料品は酒類・外食・ケータリング等以外は消費税が8%に据え置かれる。
 また、車や住宅など、高額な買い物は消費税アップの影響を大きく受けるため、負担を軽減する制度が用意されている。増税後に購入した車の自動車税は引き下げられたり、消費税10%が適用された物件の住宅ローン減税は3年間延長され13年間になるなど・・・。

 こうしたさまざまな制度を利用することで、ある程度の家計負担を軽減することができるが、この負担増加分を相殺するために今後ずっと外食の回数や交際費・娯楽費などを抑え続けていくのは限界があるし、節約という方法だけでは生活レベルを無理に押し下げてしまうことになり、現実的ではない。
 なのでこの際、私は抜本的に、お金そのものを改革したらいいと思う。

 私の案は、電子マネーを使う人には、永久に増税しないという方法だ!
 そうすれば、ほとんどすべての国民が電子マネーを使うようになり、現金のやり取りによる店先での停滞がなくなり、かなり人件費の削減に影響を及ぼすだろう。
 人件費の削減につながるのであれば、今後の人口減に明らかに対抗できるはずだ。
 本当は、増税どころか、電子マネーの人には消費税を課さないで、現金を使う人だけ消費税を20%くらいにするのが一番だと思っている。最終的には現金そのものを使えなくするとさらに効果は百倍だ!
 つまり、この世の中から現金をなくしてしまうことで、泥棒も引ったくりも詐欺もほとんどなくなり、相当な経済効果を上げることになるだろう。警官も減らせるし・・・。
 ノーベル経済学賞もほぼ確定だ!!
 しかし、私はノーベル賞がもらえない・・・。
 なぜなら、私のこの案に賛同するのは一部の経済学者ばかりで、政治家も行政マンも自分たちにメリットがないし、逆に自分たちも相当減らされそうだから全く反応しないのである。

 それに、最も強敵もいる。それは世の子どもたちである。彼らは絶対に賛成してくれないだろう。
 だって、お小遣いもお年玉も電子マネーになったら、それを握りしめて駄菓子屋に駆け込むことができなくなるからだ・・・
 え?? 駄菓子屋に駆け込む子どもなんて、そもそももういないって??

 そうか! 一番の抵抗勢力は、お金を孫たちにあげる喜びを味わう、お爺ちゃんお婆ちゃんなのかもしれない・・・

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2019年5月)

第178号 意味のない仕事してる?

 世間では新元号である「令和」がもちきりである。
 かくいう私も、当日は京都にいたのだが、何となくそわそわして何度もスマホを確かめたりしていた・・・。
 ちょっとお祭り気分というのが面白い。別に新しい元号になるからと言って得をするということは何もないのだが・・・やはり日本人は元号が好きなんだなあ・・・。
 といっても、今回の改元を機会に、私の場合、書類はほとんど西暦で書くようにしているので、どうか海外のように、西暦に統一してもらいたいというのが本音だが・・・。

 さて、無駄な文字数を使ってしまったが、今日は元号の話題ではない。無駄な仕事だ。

 私は毎月数回出張に行くし、飛行機も毎月乗っているが、先日空港で考えさせられるようなことがあった。
 ペットボトルをもって、空港の保安検査場を通過しようとしたのだが、いつものように、ペットボトルを係員に見せて、調べてもらおうと思ったら、係員は封が空いていないから結構ですと言って戻してきたのだ。
 あっ、そうですか・・と元に戻して通過したが、どうしようもないほどの疑問が湧いてきた。
 なぜ封が空いていないと、中身を調べないのか? と。

 そもそも飲み物チェックは何のためにあるかというと、これは2006年、イギリスのテロリストが化学薬品を機内に持ち込み、それらを混ぜ合わせて爆発物を機内で作りテロを企てたからだそうだ。
 その時は、 市内の監視カメラで見つかり未遂に終わったそうだが、それ以来全世界で飲み物に対するチェックが厳しくなったのだという。

 海外の空港では現物を飲んでみろと言われたりするが、さすが日本、ハイテクが進んでいるのか、ボトル内液体物検査装置なるもので、瞬時に可燃物かどうか判断してしまうのだ!
 だが、封がしてあるということは、まだ開けていないのだから、テロリストたちは可燃物にすり替えていないと判断するらしい。

 ちょっと待った!
 液体爆弾を作れるくらいのテロリストたちは、封印する機械は作れないのか?
 というか、封印する機械は結構安価で買えるはずだが、テロを企てる組織というのは、そんな機械も買えないほどに貧しい集団なのだろうか???

 国家を転覆させようとするテロリスト集団は、小さい国の予算よりもはるかに資金源を持っているというのに、ペットボトルの封印の機械が買えないというのが、我が国の国土交通省の考えなのだ。
 うーん、実に素晴らしい仕事をしているな、国土交通省!

 これだけの話ではない。全く無意味な仕事というのはいくらでもあるはずだ。
 警察も負けてはいない!
 交通違反というのは、交通事故を未然に防ぎ、安全で円滑な交通を確保するために行うものだと思っていたが、ところがどっこい。ネズミ捕りといわれるスピード違反などは、まったく車通りの少ないような場所で行われることが多いはずだ。
 私は昔、富士山のふもとで、車通りの多い道路を避けて、農道のような誰も走っていない道路に移った途端、ネズミ捕りに捕まった経験があるが、まさにこれは、交通事故を減らすのではなく、どうやったら捕まえやすいかという考え方最優先でやっていたといっても過言ではないだろう。
 また、「交通事故多発地点」という看板はよく見るが、そこに警察官が立っているのを見たことがないのは私だけだろうか??? こういう場所こそ、取り締まりを強化するべきだと思うが・・・。
 とはいうものの、私たちの日常生活でも、ついついやってしまう意味のないなことってけっこうあるものだ。

 何かの会や集まりなどの出欠ハガキもそうだろう。出席はもちろん必要だが、欠席は必要なのか? ハガキが来なければ欠席しかないと思うが・・・
 まあ、来なければ催促できるから、必要だともいえるが、欠席の返事って結構気が重いものだから、出席者だけ回答するようにできないものだろうか・・・。

 などと考えていると、いろいろな意味のないことを何も考えずに当たり前だと思ってやっていることは結構あるものだ。

 えっ、この会報のこのコラムも無駄だって!?
 いやいや、そういうあなたこそ、今読んでいるのですから、まさか「意味のない仕事」はしないはずですよね~(笑)

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2019年4月)

第177号 トップ オブ 信用できない人の言葉

 先月号のこのコラムで「最も信用できない職業」を取り上げ、「政治家」が調査した25か国中23か国でダントツ1位だったことを書いたが、皆さんはどう思っただろうか?
 その前に、最近テレビで政治家を見た人は、そこに誰が出ていたか考えてほしい・・・
 外国なら「トランプと金正恩」だろうが、日本は誰だ?
 恐らく、元交際相手の女性から準強制性交の疑いで告訴され、半ベソかいて衆議院議員を辞職した「田畑毅」だろうか?
 それとも、民主党時代に「自民党をぶっ潰す」と高らかに宣言したが、今はその潰すはずの自民党に入りたくて入りたくて、でも田畑が辞職したあおりを食らってオロオロしている衆議院議員の「細野豪志」だろうか?
 それともそれとも、都知事選の公約では築地市場の跡地について、「築地は食のテーマパークにする」と高らかに宣言したにも関わらず、今年1月、手のひら返したように今度は「国際会議や展示会などが開ける施設に整備すると、何千億円の税金を無駄にしたにもかかわらず平気で嘘をつきまくる「小池百合子」かだろうか?
 百合ねえは、昨日も東京マラソンの表彰式に臨んだ際、ポケットに両手を入れたまま、傘も関係者にさしてもらっていたと報じられていた。
 最近テレビによく出る政治家は、その3人といっても過言ではないだろう。
 「田畑」と「細野」と「小池」・・・その共通点は・・・
 そう「信用できない」だ!!
 やっぱりそうなのだ。悲しいことに、今も政治家は信用できないし嘘つきなのだ。
 なのに、今年も選挙がやってくる。
 さすがに、私の最近の予想はよく当たるし、政治家の嘘もほとんど見抜けることが私の周りでは浸透してきたのか、選挙が近くなるとよく聞かれるのは「先生の話を聞いていると政治家は誰も信用できないのですが、いったい誰に(どの政党に)入れたらよいでしょうか?」だ。
 いやちょっと待ってくれ。そのくらいは自分で考えて欲しい・・・
 そして、あとから反省して学んでほしいのだ。そして二度と間違いを犯さないようにしてほしい。
 だって悪いのは政治家よりもむしろ騙される国民の方だからだ!!
 前に、マスコミに踊らされて日本をおかしくしていくのは国民の大部分を占めるB層であるという話をしたが、何千万人というB層が学んで気付いて行動しないと、間違いなくこの国は滅んでいくだろう。
 えっ、B層って誰かって??
 忘れてしまった人のために、もう一度復習しよう。
 B層は、郵政民営化選挙で小泉ライオン率いる自民党に投票し、4年後の政権交代選挙で民主党に投票し、民主党に裏切られた3年後の選挙で安倍ちゃん率いる自民党に投票し、アベノミクスで踊る次の選挙でも自民党に投票した人。
 都民なら、前回の都知事選挙で百合ねえに投票し、都議会選挙で都民ファーストに投票した人のことだ。そして、そのB層は、次の都知事選では百合ねえには投票せず、都民ファーストの議員にも投票しないだろう。
 では、あなたがB層にならないために、最も信用できない職業に選出された「政治家」のトップ中のトップである我らが安倍ちゃんの今年の施政方針演説を聞きながら、福島流の裏読みをしていこう! ちなみに、カッコの中が福島の裏読みまたは隠された真実だ。
 

 第198回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説の中からピックアップ

  1. この6年間、3本の矢(ホラ)を放ち、経済は10%以上成長し来年度予算における国の税収は過去最高、62兆円を超えています。(借金も過去最高の1470兆円を超えちゃってマ~ス!)。
  2. 悪化を続けてきた子どもの相対的貧困率も、初めて減少に転じ、大幅に改善しました。(経済協力開発機構に加盟する36カ国の平均を上回る状況であることに変わりはないし、ひとり親世帯の貧困率は50.8%と半数を超え、主要国のなかでも最悪独走中で~す!)
  3. 5年間で53万人分の保育の受け皿を整備した結果、昨年、待機児童は6千人減少し、10年ぶりに2万人を下回りました。子育て世代の女性就業率は7ポイント上昇し、新たに200万人の女性が就業しました。(2014年の総選挙で「2017年度末までに待機児童解消を目指す」と公約に掲げていたことは忘れてね~。それに「2万人を下回った」とはいえ、待機児童の集計から除外された「潜在的な待機児童」は約7万人近くいることは絶対に明らかにしたくないし~)
  4. 女性の視点が加わることにより、女性たちが活躍することにより、日本の景色は一変する。人口が減少する日本にあって、次なる成長の大きなエンジンです。(子育て中だからといって、家でゴロゴロなんて許しませんよ~)
  5. 障害者の皆さんにも、やりがいを感じながら、社会でその能力を発揮していただきたい。障害者雇用促進法を改正し、就労の拡大を更に進めます。(障害があっても補助金を当てにせず、とにかく働きましょう)
  6. 人生100年時代の到来は、大きなチャンスです。元気で意欲ある高齢者の方々に、その経験や知恵を社会で発揮していただくことができれば、日本はまだまだ成長できる。生涯現役の社会に向かって、65歳まで継続雇用することとしている現行制度を見直し、70歳まで就労機会を確保できるよう、この夏までに計画を策定し、実行に移します。(慣れてきたら年金は70歳まで出さないつもりだけど怒らないでね! もちろん、もっと先は75歳にするから、それよりはましでしょ~)
  7. 女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、全ての人に活躍の機会を作ることができれば、少子高齢化も必ずや克服できる。平成の、その先の時代に向かって、「一億総活躍社会」を、皆さん、共に、創り上げていこうではありませんか。(とにかく、国からお金を貰える人をなくすことに全力を注ぎますので、病気くらいで休まずに死ぬまで働いて税金を納めてくださいね。それが私が目指す「一億総労働社会」なので~す!)
  8. 早期にデフレではないという状況を作り、企業の設備投資は14兆円増加しました。20年間で最高となっています。(といってもこれはぜ~んぶ「大企業」の例であって、労働者ひとり当たりの実質賃金は減少し続けてマ~ス。しかも、統計なんていつでも偽装できちゃうし~)

 御清聴ありがとうございました。(いちいち福島みたいに反論しないで黙って言うこと聞いてね!)

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2019年3月)

第176号 最も信用できない職業とは?

 数年前、「信用できる職業&信用できない職業は何か?」というテーマで世界25か国の人々からアンケートを取った団体があり、その結果が発表されたことがあった。
 もちろん、世の中には数えきれないほどの職業が存在するし、働いている人は当然職業に誇りを持って取り組んでいるわけだが、世の中の目はなかなか厳しくて、どんなに偉そうなことを言っても、信用されない職業というのが存在するのである。

 さて気になるその結果だが、まず最も信頼できる職業から紹介すると、それは「消防士」でなんと25カ国中15カ国がトップであった。
 うーん、何となくピンとこない・・と思った人も多いだろう。
 そう、やはり日本ではトップは違う。
 日本をはじめ、お隣の韓国やオーストラリアで、ダントツ信頼できる職業は「看護師」だそうだ。
 白衣の天使などと称されることもある看護師は、時には医者と患者さんの板挟みになることもあろうが、コミュニケーション能力が高くないと務まらない仕事でもあり、看護師はとにかくまじめに一生懸命に仕事をしているイメージがあるからだろうか・・・。
 日本では、「医者」よりも「看護師」の方が信頼されているのが面白い。「医者はどうも信用ができない」という声を聞くことはよくあるが、「看護師は信用できない」という言葉は聞いたことがない。なるほどだ!
 ただ、国によって信頼できる職業は結構バラバラで、ケニア、南アフリカ、そしてインドネシアでは「医者」、スウェーデンは「救急救命士」、トルコでは「薬剤師」、インドでは「兵士」が信頼のおける職業として支持されているのだ。それぞれお国柄を反映しているのだろう。

 まあ、共通して言えることは、医療関係か、自己犠牲がともなう仕事だということで、弱っている人を救ってくれる正義の味方が信用できるのだろうか。

 面白いことに、国ごとに信頼度というのは結構違うもので、例えば「銀行員」の信頼度は、インドでは88%だったのに対し、スペインは14%と低い。スペインの銀行マンはよっぽどお金に汚いのかちょろまかすのか、笑ってしまう。

 さて、それでは気になる「最も信頼度の低い職業は何か」だが、なんとこちらはほとんどの国でトップ独走だから面白い。
 それはズバリ「政治家」だそうだ!

 アンケートを取ったのは25カ国だが、そのうちの23カ国が政治家をダントツ1位に挙げている。さすが、嘘つき政治家というのは世界共通なのだ。
 まあ、政情が安定している国なんて世界中どこを探してもないから、そう考えるとこれは当たり前の結果であると言わざるを得ないだろうし、汚職や賄賂などの噂が絶えず、公約を守らないし、保身のために動く――。こんなイメージが世界中で定着しているのかもしれない。

 おそらくこれを読んで「そのとおり」と頷いた人がほとんどだろう。私も同感である。というか、逆に「嘘しか言わない人たち」といっても過言ではないだろう。
 だって、私の知り合いの政治家なんて、「公約は破るためにあるのだ」と毎日うそぶいているほどだ。

 ということで、信頼度の低い職業はダントツで「政治家」だったが、しかし、調査した25か国中23か国が1位ということなので、驚くことに残りの2か国では「政治家」よりも信頼できない職業があるのが驚きだが、それは、インドネシアの「保険外交員・販売員」、スウェーデンの「販売員」だったそうだ。
 うーん、そうなのか、販売員ねえ・・・日本ではピンと来ないなあ~
 販売員がお金をちょろまかしたり、買ったものを全部渡さなかったりなど聞いたことはないし。
 いや待てよ! そういえば、昨日洋服を買ったのだが、可愛い女性店員さんは私に「とっても良くお似合いですよ~」とにこやかに笑ってくれたが・・・

 えっ、そういうことだったのか!!

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2019年2月)

第175号 外国人が街にやってきた!

 明けましておめでとうございますm(__)m
 今年も私の過激な毒舌コラムにお付き合いくださいねー!

 昨年末、また人口が減っているというニュースを見た人も多いだろう。そう、人口減が急速に進み、日本では人材不足が大きな問題となっているのだ。
 「人が集まらない」と嘆く企業も多く、人手不足による倒産や店じまいもあちらこちらで見え始めているのだ。
 そういった背景を受け、政府は昨年の11月2日に「入管法改正案」を閣議決定した。端的に言えば、「外国人労働者の数を増やし、国内の人材不足を解消しよう」という趣旨のものだが、実は、厚生労働省がまとめた「外国人雇用状況」によると、2018年10月末の時点で外国人はなんと約128万人が雇用されていて、毎年毎年、過去最高を更新しているのだ。
 だがしかし、今までの『外国人技能実習生制度』は、あくまで「外国人単純労働者」ではなく、「外国人実習生」として開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力してあげるという崇高な目的があり、永住はおろか、必ず5年で帰国していただくものだったのである。
 これでは、人手不足、いや人口減を補うことはできない。

 そこで今回の改正法では、新たに2つの在留資格が追加され、最終的には、在留期限は更新可能で何年でも何十年でも日本に居住できるようにしたのである。もちろん、家族の帯同もOKだ!
 何年でも住めて、働けて、家族ごと来れるって「移民」と同じじゃないのか?
 そうこれは実質「移民政策」の幕開けなのである。政府は「移民政策」とは絶対に認めようとしないが、間違いなく移民政策そのものだ。

 こうして、外国人を労働者として受け入れることによって、生産年齢人口減少に伴う労働力減少を補填し、都心部に偏る人口集中を是正すべく、地方での人材不足を補い、最終的に、人手不足による倒産や店じまいを防ごうとしているのである。
 実際、好景気と言われているが実はそれは上場企業だけの話で、日本は大不況の真っただ中なのである。特に人手不足が激しい「建設業」「サービス業」「製造業」での倒産は5年前に比べてなんと2.5倍に膨らんでいるのだ。

 やれやれ、もうこの法改正で日本も安泰なのだろうか?
 いや待てよ、職を求めてやってくる外国人はどちらかというと真面目に働く人が多いのではないだろうか?
 かつての高度経済成長期の日本は、今は死語となっている「モーレツ社員」「働きバチ」が当たり前で、とにかくまじめに良く働いた。ところが、今の日本人は楽な仕事ばかり好み、休むことばかり考えていて、怠け者がほとんどである。こんな怠け者の日本人よりも勤勉な外国人の方がいいに決まっている。しかも、給料も安いのだ。
 だから、間違いなく日本人よりも外国人を採用しようという流れが起きるだろう。そして、再度買い手市場に戻り、日本人の雇用環境の悪化に繋がるはずだ。
 そう、今回の法改正でも野党が反対していたのは、日本人の雇用機会の安定である。
 日本人のように、働くのは嫌いで、給料は高くて休みの多い仕事ばかり望み、「会社人間」なんてダサい象徴・・・という今の日本人労働者はドンドン職を失うことだろう。
 安価で、日本人は敬遠しがちな労働環境であっても抵抗なく就労する労働力と認識して外国人労働者を雇用する企業が増えることは間違いないし、日本政府のかじとりの下で「労働差別を禁じ」日本人と同等の条件、「同一労働 同一賃金」となるようなので、働けば働くほど給料が増え、認められて昇進もするとなれば、外国人のパワーは日本人を圧倒するだろう。

 しかし、私はこれこそが日本の将来にとって一番大事なことだと思う。
 かつて日本人は、勤勉でよく働く象徴だった。世界でも模範と言われたのである。その頃は経済発展も目覚ましく、企業もほとんど右肩上がりで伸び、世界でも何本の指に入る経済大国であった。
 今回の法改正で、外国人がやがて数千万人規模で入っているようになれば、日本人もうかうかしていられないと、かつての勤勉でよく働く日本人に戻っていくことだろう。
 もともと頭のいい人種なのだから、かつてのような日本人に戻れば、外国人に負けることはないはずだ。

 日本は島国で「移民」と言う言葉にアレルギーをもつ国民も多いから、日本中で犯罪が増え、暴動が起き、殺伐とした社会を想像する人も多いだろう。
 しかし、インターネットで全世界が繋がるこの世の中、生まれた国以外で暮らすという選択肢は誰もが考えておかしくないと思う。
 どうせマスコミが主導して、アレルギー反応的な世論の反発が起きるのは目に見えるが、きちんと管理された移民政策を取ることで、それらは回避されるはずである。

 そう、私なんか、ドン・キホーテで慣れている。
 あそこは日本であって日本でない。飛び交う言葉もほとんど外国語だし、お客も大半が外国人だ。
 だからといって、暴動が起きているか?万引きや喧嘩が当たり前か?
 いや、管理されたお店の中では、外国人もきちんとルールを守っているのだから。
 将来の日本はまさにドン・キホーテのような国家になるのだろう・・・。

 何なに?さすがにそれは小説「ドンキホーテ」と同じだって?
 確かに、ちょっと空想的すぎたかな・・・

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2019年1月)
過去のコラムはこちら(旧サイト)