第255号 福島の法則続編"テレビ見てる?"

 大谷翔平率いるサムライJAPANが活躍しているWBCが盛り上がっている。
 ……と言われている。
 しかし、今回の大会は地上波では中継されていない。ネット配信が中心であり、事実上、動画配信サービスに加入している人しか試合を観ることができない状況になっている。
 若者であれば、ネットフリックスや各種配信サービスに加入している人も多いだろう。しかし高齢者を含め、いまだに「テレビ=地上波・BS」という世界で暮らしている人は多い。
 そのため、世の中が盛り上がっているはずのWBCを、見たくても見られない人が大量に存在しているという奇妙な現象が起きている。
 もっとも、テレビの世界自体がすでに大きく変わってしまっている。
 夜のゴールデンタイムのドラマですら視聴率は一桁が珍しくない。かつては20%を超えれば「大ヒット」、30%なら社会現象と言われたものだが、今やそれは遠い昔の話だ。
 そう、テレビ離れは確実に進んでいる。
 実は、私自身もほとんどテレビを見ないのだ。
 昨年一年間のテレビ視聴時間を合計しても、おそらく5時間にも満たないだろう。つまり、ほぼゼロである。
 だから私はずっと不思議に思っていた。
 「いったい誰がテレビを見ているのだろう?」
 しかし最近、その答えを見つけた。
 私は仕事柄、高齢者の方と会う機会が多く、時々ご自宅を訪問することもあるが、すると、ある共通点に気付く。
 テレビがついているのである。しかし、誰も見ていない。
 テレビの前に座っているわけでもなく、真剣に番組を見ている様子もない。
 それでもテレビはつき続けている。
 「テレビ見ているんですか?」そう聞くと、決まってこう返ってくる。
 「見てないけど、朝起きたらまずテレビをつけるのよ」
 そしてこう続く。「寝るまでつけっぱなし」
 なるほど!その瞬間、長年の疑問が一気に解けた。
 今のテレビは"見られている"のではない。"ついている"だけなのだ。
 これを私は例のごとく、こう呼ぶことにした。
 福島の法則だ!!
 「テレビの視聴率は、実は視聴時間ではなく"通電時間"なのだ」
 つまりテレビは今、娯楽メディアというより、生活音になっているのである。
 考えてみれば、CMの内容もそれを物語っている。
 健康食品、サプリメント、関節痛の薬、終活サービス、葬儀会社・・・
 とにかく高齢者向けの広告が多い。
 特に深夜やBS、CSは顕著で、朝から晩まで通信販売のCMが流れ続けている。
 話しはちょっと変わるが、ここで私はさらに興味深い現象を目撃することになる。
 財団の仕事で「死後事務」に関わる機会が増え、亡くなった方の部屋を整理することがある。
 そこで必ず目にするものがある。
 段ボールの山だ!
 しかも開けていない。
 平均で20箱。多い人では50箱。なかには100箱以上というケースもある。
 すべて通販の商品(健康食品、便利グッズ、日用品などなど)だ!
 しかし不思議なことに、多くは未開封のまま積み上がっている。
 その中に埋もれるように死んだいる人も多い。
 ゴミ屋敷の中の「段ボール死」だ! 悲しい・・・
 では、なぜ高齢者は次々と通販を利用するのだろうか?
 実はそこにはいくつかの理由がある。
 一つは孤独である。
 テレビショッピングは単なる販売ではない。出演者が笑顔で語りかける。
 「今だけお得です」「ぜひお試しください」これは疑似的な会話だ。
 一人暮らしの高齢者にとって、テレビは話しかけてくれる存在になる。そして電話で注文すると、オペレーターと会話が生まれる。
 つまり通販は、買い物ではなくコミュニケーションなのである。
 もう一つは、年齢による判断力の低下だ。
 脳の前頭葉の機能が弱まると、衝動的な購入を抑える力が弱くなる。「限定」「今だけ」という言葉に強く反応してしまう。
 さらに、軽度の認知機能低下があると、同じ商品を何度も注文してしまう。
 その結果、部屋には未開封の段ボールが積み上がるのだ。
 あの箱の山は単なる浪費ではない。孤独と老いが生み出した現代社会の風景なのだ。
 こうして考えると、テレビ業界が高齢者に依存している構造も見えてくる。
 テレビは今や情報メディアというより、・生活音・話し相手・暇つぶし・・という役割を担っている。
 だからこれからのテレビ自体も、ますます高齢者仕様になっていくだろう。
 文字は大きく、音声はゆっくり、操作はシンプルに!
 そして番組もCMも、高齢者を中心に作られていくのだ。
 ランドセルや子供服の広告なんて、恐らくもう見ることはないだろう・・・
 かつて家族が同じテレビを囲んで笑っていた時代は、もう戻らないのかもしれない。
 昔のテレビは確かに面白かった。少なくとも、つけっぱなしにするためのものではなかった。
 これが、私が断言する「福島の法則"テレビ編"」の現状だ!
 みなさんも「テレビ」と「通販」に依存する前に、コミュニケーションツールを作らないと大変なことになるだろう。
 え? ペットやチャットGPTやロボット人形と会話しているから大丈夫???
 そういう人が、将来の「段ボール死」の最有力候補なのだ!!!

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2026年3月)

第254号 投票マル秘必勝法教えます!!

 衆議院選挙が終わった。  結果は、高市総理率いる自民党の圧勝。
 株価は上がり、マーケットは歓迎し、与党支持者は胸をなで下ろしている。
 しかし、果たしてこれは手放しで喜んでよい結果だったのだろうか。
 そもそも、政治家とは何者なのか・・・。
 はっきり言ってしまうが、政治家はろくな人間の集まりではない。
 もちろん例外はいるが、大多数は、①世襲で椅子を受け継いだ人、②注目を浴びたい目立ちたがり屋、③権力と金が欲しいだけの人――この三種にほぼ分類できる。
 人格者で、能力があり、しかも私心がない人物? 
 いたら奇跡だ!! だが、そんなまともな人間は、そもそも選挙になど出ない。
 では、そんな「ろくでもない人間」たちの中から、我々国民はどうやって代表を選べばいいのか。
 「この人が好きだから」「この党を応援しているから」――そんなあなたの感情的な投票を続けてきた結果が、今の政治ではないのか。
 もっと言えば、あなたたちのそういう投票行為により、戦後30年以上の大不況や増税、とんでもないほどの貧富の差を作られていったわけだ。
 正直に言って自業自得なのだ!! だからもう、あなたがた国民に選挙権を与えること自体がリスクと言っても過言ではない。
 しかし残念ながら、普通選挙制がひかれている現代では、あなた方から選挙権を奪うことはできない。
 だからこそ、もう少し賢い投票術を学んで欲しいと思う。
 そこで私、福島は提案したい。名付けて「福島式選挙投票必勝法!」
 これは、夢も理想も語らない。きれいごとも言わない。目的はただ一つ――よりマシな政治家を、消去法で残す投票術である。
 まず、候補者全員に点数をつける。基準は極めてシンプルだ。

 1点:過去に問題を起こした人物、あるいは政治家の地位を利用して悪さをしそうな人間。
 2点:ただの目立ちたがり屋、政治知識が乏しい、金目当てが透けて見える人。
 3点:世襲や看板頼みで、本人に徳も魅力も感じられない人。
 4点:ある程度のやる気と、まあまあの実行力がありそうな人。
 5点:人格・行動力・実行力を兼ね備え、人を惹きつける稀有な存在。

 ここまで書くと、必ずこう言われる。「じゃあ5点の人に投票すればいいじゃないか」と。
 ――違う。まったく違う。そこからが福島式なのだ。
 次にやるべきは、選挙情勢の確認である。投票日の1週間ほど前から、新聞・テレビ・ネットでは「当選確実」「横一線」「激戦区」といった情勢分析が出揃う。
 電話調査を中心とした、いわゆる票読みだ。
 これは軽視してはいけない。なぜなら、選挙は理想論ではなく、現実の確率論だからだ。
 仮に、5人が立候補している小選挙区があるとしよう。
 あなたがつけた点数と、当選予測順位が以下だったとする。

 当選予測順:①2点 ②3点 ③4点 ④5点 ⑤1点

 この場合、ほとんどの人は、「5点の人に投票すべきだ」と言うだろう。
 しかし冷静に考えてほしい。
 その5点の人は、情勢4番手だ。
 あなたの一票を入れても、当選する可能性は限りなく低い。つまり死に票になる。
 それならどうするか。答えは明確だ。
 上位の2点と3点の人を比較し、よりマシな3点の人に投票するのだ。
 目的は、より悪い2点の人間を落とすこと。それだけでいい。
 さらに応用編がある。
 もし2点と3点が大接戦で、しかも3点の候補が比例復活の可能性を持っている場合はどうするか。
 この場合、3点は負けても議員になる可能性がある。
 ならば、あえて2番手の3点に人には投票せず、3番手の4点の人に入れる。
 そうすることで、4点の人が浮上する可能性を残すのだ。
 ここで重要なのは、「誰を当選させたいか」ではなく、「誰を絶対に当選させたくないか」を軸に考えることなのである。
 選挙とは、理想の人を選ぶ場ではない。
 そんな幻想は捨てるべきだ。
 選挙とは、害の少ない人間を残すための、極めて現実的なゲームである。
 好き嫌いで投票するのは、感情の発散にはなるが、政治を良くはしない。
 もし、すべての国民がこの「福島式選挙投票必勝法」を実践したらどうなるか。
 完璧な政治家は生まれないだろう。だが、1点や2点レベルの人間は、確実に減っていく。
 結果として、政治家全体の「平均点」がじわじわと上がっていくはずだ。
 政治に期待するな。しかし、諦めるな。
 夢を見るな。しかし、計算しろ。
 次の選挙では、ぜひ試してみてほしい。
 それは「誰かを応援する一票」ではない。「これ以上、ひどくしないための一票」なのだから。

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2026年2月)

第253号 発表します!!福島の法則!?

 「SNSは、貧乏で不幸な人たちが長時間見ているメディアである。だから幸せを語ると嫌われ、不幸を語ると共感される」
2ちゃんねる創始者・ひろゆき氏のこの言葉は、挑発的でありながら、驚くほど現実を言い当てている。
私自身、SNSを観察すればするほど、ある違和感を覚えるようになった。
なぜ、時間に余裕があり、経済的にも精神的にも満たされていそうな人ほど、SNSにいないのか。
なぜ、不満・怒り・被害意識・不幸自慢ほど拡散され、称賛されるのか。
この違和感は、単なる感覚論ではない。
すでに世界中で、SNSの利用時間と「貧困」「不健康」「不幸」の相関関係を示す研究が蓄積されつつある。
たとえば、米ペンシルベニア大学の研究(2018年)では、SNS利用時間を意図的に減らした被験者グループは、抑うつ、不安、孤独感が有意に低下したことが報告されている。
また、英国王立公衆衛生協会は、InstagramやXなどが若年層のメンタルヘルスを悪化させると警告している。

経済面でも興味深いデータがある。
米国の複数の社会学研究では、「低所得層ほどSNS利用時間が長く、SNS依存度が高い人ほど、学習時間・労働生産性が低い」という傾向が一貫して確認されている。
このように、世界の研究は一貫していて、「SNS利用時間が長い人ほど、抑うつ、不安、睡眠障害、肥満リスクが高く、低所得層ほどSNS滞在時間が長い」と・・・。
理由は単純だ!!
SNSは「時間を消費させる」ことに最適化された仕組みだからだ。
無料で、努力不要で、即時に感情を刺激し、比較と嫉妬と怒りを量産する・・・
この構造は、時間資本・人的資本・社会資本を静かに奪っていくということを利用者は全く気が付いていないのだ。
本来、収入を上げ、健康を保ち、人間関係を育てるために使われるべき時間が、延々とタイムラインに溶けていく・・・
そういう人たちは、永久に幸せになれないのだ!!
なぜそうなるのか??
幸せな人は、そもそもSNSに依存しないからだ!!

さらにSNSは、心理的にも危険だ。
他人の「成功の切り抜き」を見て自己肯定感を下げ、過激な意見に触れて世界を敵だらけに見せ、被害者意識を強化する。
結果として、人は挑戦しなくなり、学ばなくなり、行動しなくなる。
行動しない人は、当然ながら経済的にも社会的にも停滞する!

ここで私は、一つの仮説を提示し、この関係性を、私はあえて「法則」と呼びたい。
――福島の法則である(笑)
福島の法則とは、『SNSの閲覧時間が長くなればなるほど、その人の貧困度・不健康度・不幸福度は高まる』さらに、『SNSは不幸な人を作るのではない。不幸な状態に人を固定する』という法則だ。
SNSは麻薬のように痛みを一時的に和らげるが、現実を良くはしない。
むしろ、現実から逃げる理由を無限に与えるという、極めて危険な麻薬なのだ!
もちろん、当たり前だが、SNSそのものが悪だと言いたいわけではない。問題なのは「長時間、受動的に消費する」ことだ!
つまり、SNSは人を不幸に"する"のではなく、不幸な状態から抜け出せなくする装置なのだ。
もしあなたが幸福になりたいなら、最初の一歩は、自己啓発書を読むことでも、転職することでもない。
スマホを置くことだ!!
実は、それに気が付いていないのは日本だけと言っても過言ではない。
たとえばフランス。
未成年のSNS利用に年齢制限を設け、保護者の同意を義務化する法整備を進めている。
理由は明確だ。若者の精神疾患、自殺、学力低下との関連が無視できなくなったからである。
オーストラリアでは、SNS企業に対し、有害コンテンツ対策を怠れば巨額の罰金を科す制度が導入された。
イギリスでは「オンライン安全法」により、アルゴリズムの透明性と依存性対策が企業責任として問われている。
中国はさらに踏み込んでいる。未成年の利用時間を厳格に制限し、「中毒性アルゴリズム」を国家レベルで抑制している。
表現の自由の問題はあるが、国家がSNSを放置すれば社会が壊れるという認識は明確だ。
では日本はどうか? 
驚くほど、何もしていない・・・。
「自己責任」「リテラシー教育」という便利な言葉で、実質的にプラットフォームを野放しにしている。
その結果どうなったか??
長時間SNSに浸かり、怒りを燃料にし、行動せず、貧困と孤独を深める人が量産されている・・・。
これは個人の失敗ではない。
日本政府による社会設計の失敗だ!!
アルコールやギャンブルには規制がある。
なぜなら、依存が個人と社会を壊すからだ。
SNSも同じ構造を持っているにもかかわらず、日本だけが「無害な娯楽」のふりをしている。
そろそろ認めるべきだ。
SNSは放置すれば、生産性を下げ、精神を病ませ、国を静かに貧しくするということを!
高市さんも衆議院解散なんてしてる場合か?
急がないと、日本人がみんなバカで貧乏になってしまう!!

福島の法則は、単なる挑発ではない。警告である!!
SNSを規制するとは、言論を封じることではなく、人間の時間と尊厳を守ることだ。
最後に、もう一度だけ言おう。
本当に幸せな人は、あなたのタイムラインにはいない。
彼らは今も、画面の外で、人生を前に進めている・・・。

特定非営利活動法人国際ボランティア事業団 理事長
田園調布学園大学 講師 福島 達也
(2026年1月)
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