◆NPOと連携 「いじめ防止教室」 神奈川県教委◆
 神奈川県教育委員会は10月、中学校での「いじめ防止教室」を始めた。NPO「湘南DVサポートセンター」(藤沢市)と連携。年に10校ずつ5年間、実施する。
 湘南DVサポートセンターは元々、家庭内暴力を受けた女性や子どもを支援してきた。被害を受けた子どもが学校でいじめに巻き込まれることが多く、いじめ対策にも取り組んだ。2007年から県内を中心に小中20校以上で、「いじめ防止プログラム」を開いている。
 県教委の事業では、講演会と4回のワークショップで構成されるプログラムを1日に圧縮。暴力を使わずに対立を克服する方法や、自分も他人も大切にする自尊感情を育てることなどを学ぶ。10校のうち1校では、いじめ防止の企画を考える生徒有志「スクール・バディ」を養成する。いじめ防止プログラムの指導者育成もしていく。
 今年度の予算は約200万円。来年度は、小学校を対象にいじめ防止に関する冊子をつくる方向で調整している。
 県教委子ども教育支援課の笠原陽子課長は「子ども自身が自分の問題として考えるやり方がすばらしい。NPOのノウハウを最大限生かしたい」と話す。
朝日新聞 2012年11月21日‎
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