◆NPOの利害調整、奏功◆

 耐震強度偽装事件で、7月24日に建て替えが決議された分譲マンション「グランドステージ池上」(東京都大田区)。立て替え計画がまとまった背景には、大田区がコンサルタントとして派遣したNPO法人『密集住宅地区整備促進協議会』によるきめ細やかな利害調整があった。感情的対立が激しかった住民と区の間に入り、適用可能な公的支援策を確定させる一方、3度にわたり各世帯の個別ヒアリングを重ねた。その結果、全体的には広さを維持しつつ、負担を低めに抑える計画にできたという。

朝日新聞 朝刊 6月25日

戻る