◆漆+和紙で新工芸品◆

 秋田県横手市のNPO法人「成瀬和紙の里」が、同湯沢市の川連漆器製造業「根元泰蔵商店」と協力し漆塗りで仕上げた和紙の製作に取り組み、コースターとテーブルマットの試作品が完成した。漆と和紙という、秋田県南の伝統技術の合作で、新たな工芸品が生まれた。漆塗りの和紙は江戸初期からの伝統技法として、京都や北陸の漆器職人らが茶器などの制作に応用していたが、東北では生産していなかった。見た目の美しさだけでなく、防水性や耐熱性、柔軟性など実用性も備える。「多彩な用途に応用可能」と、商品化を進める意気込みだ。

河北新報 11月12日
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