◆NPOバンク 法改正で危機◆

 今年のノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行(バングラディシュ)の日本版といえる非営利金融「NPOバンク」の多くが、貸金業規正法の改正で存続の危機に陥っている。NPO法人や市民に資金を低利で融資するが、改正案に貸金業登録に必要な純資産額の大幅引き上げが盛り込まれ、条件を満たせない組織が多いためだ。全国NPOバンク連絡会は適応除外を訴えるが、金融庁企画課信用制度参事官室は「悪徳業者がNPOバンクを隠れみのにする可能性もある。事業の公益性を法で線引きするのは難しい」と主張している。

毎日新聞 11月17日
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