◆「NPOバンク」 拡大◆

 市民からの出資を基に、一般の金融機関の融資を受けにくいNPOなどに資金を貸し出す「NPOバンク」は、貸金業規制強化の巻き添えで存続が危ぶまれたが、規制の適用除外を受けてピンチを切り抜けた。NPOバンクは全国で9団体が活動しており、年1〜3%の低金利で環境や福祉、街づくりなど公共性の高い事業に融資する。ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行がモデルとなり、融資先の自立を重視している。内閣府が進めるNPO制度見直しでは活動資金の充実が議論されており、今後はバンクの役割が重視されそうだ。

東京新聞 夕刊 1月7日
戻る

NPO法人設立運営センター