◆太宰執筆の「新座敷」保存を◆

 作家太宰治の生家「斜陽館」(青森県五所川原市)を管理運営するNPO法人「かなぎ元気倶楽部」(同市)は、斜陽館の離れとして建てられ、太宰の執筆場所として唯一現存する通称「新座敷」を保存するよう市に要望書を提出した。要望書を提出した同法人専務理事は「斜陽館と同格の価値があり、文学史的に貴重な建物。市が取得し、斜陽館の隣に移築してもらえればいい。一体的な管理も考えたい」と話すが、市教委は「取得や維持管理のための財政支出は厳しい状況にある」と難色を示した。

河北新報 11月5日
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